予防医学の一つとしてメディカルチェックを受ける方法もあり、メディカルチェックを受けるために病院やクリニックを訪れる人はしばしばいる。特に新年度が近づく3月末には入社前の健診のために多くの人が医療機関を訪れることになる。基本的には、メディカルチェックの結果は後日郵送で通知するということになり、その場で受診者に結果を知らせないのが一般的だ。結果については、人それぞれだが、検査結果が悪い場合には精密検査を受けることを促す通知を出さなければならない。しかし、中には結果通知を誤解して、涙ながらに訴えかけてくる人もいるようだ。

検査結果に精密検査が必要であると記載されていると、重篤な病気にかかってしまっていると考えてしまう人は少なくない。精密検査を勧められていることが原因で入社できないのではないかと考えて、「なんとかして欲しい!」と訴えかけてくる新社会人もおり、看護師はその対応に追われることもあるようだ。しかし、実際には簡易スクリーニングに引っかかってしまっただけで、精密検査をしてみると正常であるということもよくあるので、医療関係者は冷静にそのことを説明する必要がある。

メディカルチェックはあくまで簡単に行う健康チェックだ。医療関係者はもちろん、受診者もそのことを理解しておくことが大事だろう。しかし、メディカルチェックを行うことに意味がないと新たな誤解を生んでしまうケースもあるので、予防医学の意義を伝えたり、病気の早期発見や早期治療を意識したりすることを軽視しないようにしよう。健康的に暮らすためにも、メディカルチェックの重要性を記載しているHPをチェックして、定期的な健診を受けることをお勧めする。